コラム

脱毛にかかる時期はどれくらい?

脱毛の時期

永久脱毛の方法には、レーザー脱毛やフラッシュ脱毛、そしてニードル脱毛などさまざまな方法がありますが、効果を期待したい場合は一定期間の間隔を空けて何度も脱毛処理を行う必要があります。

そのため、永久脱毛処理を完了するまでには長い期間かかるのが一般的です。できれば短い期間で脱毛が終わる方が自分の時間も節約できますし出費も少なくて済みますが、そうはいかないのです。

そこで、長い期間かかる原因である毛周期や脱毛方法ごとの周期、どんなタイプの人が脱毛を完了させるまでにかかる期間が長くなるのかなどについてご紹介します。

毛周期について教えて!

脱毛方法にかかわらず脱毛に時間がかかる理由を知るためには、まず脱毛と関係が深い毛周期について理解しておく必要があります。

体毛には毛周期と呼ばれるサイクルがあります。

サイクルとは、毛が生え始め成長してやがて抜けていくということを繰り返すことをいいます。

毛周期には3つの段階があり、成長期と退行期そして休止期の3つです。

成長期とは、古い毛が抜けたあと次の新しい毛が生えている時期のことです。毛根の内部で活発に細胞分裂が行われ、新しい毛が成長することになります。

外から見た時にも「毛が生えている」とはっきりわかる時期で、脱毛の対象となるのはこの成長期の毛です。

個人差や体毛の種類によって違いはありますが、一般的な成長期の期間は約3年から5年といわれています。

退行期は、その名の通り毛の成長期が終わり、成長が鈍って退行していく時期です。

毛根での細胞分裂が終了するため毛根自体も小さくなり、毛の成長もストップすることになります。この退行期は約3週間程度続くのが一般的です。最後は休止期です。

休止期には毛の成長は完全に止まることになります。成長が完全に止まることによって、生えていた毛は抜け落ちてしまいます。

この休止期は次に毛が生えてくる準備期間といわれています。

一般的な休止期間の長さは2カ月から3カ月程度でしょう。体毛はこれらの成長期、退行期そして休止期を繰り返しているのです。

毛周期が脱毛と関係が深い理由は、脱毛の効果は成長期の毛にしか及ばないことが理由です。脱毛処理をしたときに退行期や休止期だった毛は脱毛した後に生えてきます。

また、処理をした後でも毛は再度生えてくることがあります。

再度生えてくる毛を脱毛処理するためには、次の成長期まで待つ必要があるのです。

どうして脱毛には長い時期が必要?

本格的に脱毛をしようとするとどうしても時間がかかるものですが、その理由は3つ考えられます。1つ目は、毛周期の関係で成長期以外の毛には脱毛処理の効果が及ばないことです。

毛周期の成長期には毛根は大きくなり毛も太くなります。脱毛を行う場合は、毛がそういった状態になっていないと処理ができず脱毛効果が期待できないといわれています。

そのため、処理をした時に退行期や休止期だった毛については、次の成長期を待って、次回以降に脱毛処理することになります。

そうなると、1通り脱毛が終わるまでに2回以上処理を行う必要が生じ、結果として脱毛にかかる時間が長期化する原因になります。

2つ目は、脱毛処理を行っても、処理をした毛根から再度毛が生えてくる場合があることです。

レーザー脱毛やフラッシュ脱毛そしてニードル脱毛も、1度処理すれば永久に毛が生えてこないというわけではありません。

そのため、再度生えてくる毛に対して何度も処理することで永久脱毛に近い状態を目指すことになります。毛周期の関係で、脱毛処理後に再度生えてくるまでには時間がかかります。

そのため、処理する期間全体が長くなるのです。

3つ目の理由は、脱毛処理による体の負担を和らげるため、脱毛対象部分のすべてを1度に処置せず分散処理を行うからです。歯の治療で歯科医院に通う場合も、何本もの虫歯を同時並行的に治療すると歯茎などにかかる負担が大きくなりすぎるため、何度も通って分散して治療を行います。

それと同じで、脱毛の対象部分の面積が広い場合は、一気に脱毛処理を施すと肌への負担が大きくなりすぎてしまう可能性があります。

そこで、処理を分散するという対応をとることになります。脱毛対象範囲が狭ければ1度の処理で全体の処理が終わりますが、脱毛範囲が広いときはひと通り処理を終えるために何度か通うことになるでしょう。

レーザー脱毛や光脱毛の周期は?

レーザー脱毛とは、赤外線の光線を毛に照射して熱処理によって毛母細胞を破壊することで脱毛する方法です。レーザー脱毛に使用される光線の出力は高く医療用に限られています。

そのため、レーザー脱毛を行う場合は病院などの医療機関で処理してもらう必要があります。また、似たような脱毛方法としては光脱毛があります。

光脱毛は光をフラッシュのように照射させるためフラッシュ脱毛とも呼ばれています。

フラッシュ脱毛も光を照射して毛母細胞に対して熱処理をする点ではレーザー脱毛と同じですが、光線の出力はレーザー脱毛に使われる光線よりも弱く、医療機関以外でも脱毛ができます。

メンズ脱毛エステサロンなどではフラッシュ脱毛を行っているところが多いです。

レーザー脱毛とフラッシュ脱毛は、光の出力は違いますが脱毛原理はほぼ同じで、黒い部分に反応する光を毛や毛根に照射し、熱を加えて焼き切る方法がとられます。

そのため、しっかりした黒い毛根がないと十分な効果が期待できない脱毛方法だといわれています。

黒い毛根がある毛は、毛周期の成長期の毛だけです。

処理を行った時点で休止期や退行期だったものは次の成長期まで待つ必要があります。

また、脱毛処理を1度しただけでは再度毛が生えてくることも多く、つるつるに脱毛したいという場合は、同じ毛根から再度生えてくる毛に対して何度も脱毛処理を行う必要があります。

その場合も、毛周期が関係してきます。

成長期に脱毛を行い、そのあとで退行期・休止期をやり過ごし、再び成長期に入って再度毛が生えてくるまで待つ必要があるのです。

そのため、レーザー脱毛やフラッシュ脱毛の周期は、少なくても2カ月、場合によっては3カ月程度空けた時期が望ましいといわれています。それ以上脱毛処理の時期を短くしても十分な脱毛効果は期待できない可能性が高いでしょう。

ニードル脱毛の周期は?

永久脱毛と呼ばれる脱毛方法には、レーザー脱毛やフラッシュ脱毛以外にニードル脱毛という方法もあります。

ニードル脱毛は、毛穴1つ1つに対して専用の脱毛用針を差し込んで、毛根に電流を流すことによって毛母細胞を破壊する脱毛方法です。

毛母細胞を熱処理するという点ではレーザー脱毛やフラッシュ脱毛と同じですが、ニードル脱毛は、広範囲に光線を当てて脱毛する方法と違い、毛を1本1本処理することになります。

メリットとしては、永久脱毛効果がレーザー脱毛やフラッシュ脱毛よりも期待できるといわれている点です。1本1本確実に処理をして脱毛を進めていくことがその理由でしょう。

また、デメリットとしては針に電気を流すときに痛みを感じる点と1回に施術できる範囲が限られるため時間がかかる点があげられます。

狭い範囲の永久脱毛をしたい場合にはおすすめの方法といえるでしょう。

ニードル脱毛の場合も、レーザー脱毛やフラッシュ脱毛と同じように、退行期や休止期の毛は脱毛処理の対象外になってしまいます。

そのため、これらの対象外となった毛が成長期に入るのを待ち、再度処理をする必要があります。また、1度ニードル脱毛をした毛根から再度毛が生えてくることもあります。

レーザー脱毛やフラッシュ脱毛よりも脱毛効果は大きいといわれていても、1度の処理で完全に永久脱毛できるわけではないのです。

そのため、再度毛が生えて成長期になる頃を見計らって脱毛処理を何度もしていくことになります。

その周期は退行期と休止期をやり過ごすのに必要な2カ月から3カ月というのが一般的です。それよりも短い期間でニードル脱毛をしても対象となる毛が少なすぎて効果が期待できないでしょう。脱毛の効果を実感したい場合は、ある程度長期間にわたって脱毛を続ける覚悟をしておく必要があります。

どんな人が時間がかかる?

脱毛に時間がかかるのは毛周期が原因の1つであることをご紹介してきましたが、この毛周期は誰でも同じというわけではなく、個人差があります。

そのため、同じ脱毛方法で同じ部位、同じ面積の脱毛をしたとしても、最適な脱毛周期や脱毛にかかる期間は人によって変わることになります。

毛周期が長くなると、脱毛の期間も伸びてしまうことが考えられるのです。

そうなると、自分の毛周期は長いのか短いのか気になるところですが、いまのところ確実に毛周期を確認する方法は見つかっていません。

クリニックの医師やエステサロンの担当者などと脱毛状況・発毛状況を確認しながら最適な周期での脱毛をしていくことになるでしょう。

また、毛周期は同じ人でも変化するといわれています。その原因の1つとしてホルモンバランスがあげられます。

女性ホルモンは体毛の発育を阻害する働きがあり、男性ホルモンは体毛の発育を促す働きがありますが、男性ホルモンと女性ホルモンのバランスは、その人の置かれている状況によって変化することが知られています。

男性ホルモンが強くなれば、抜け毛や薄毛などの症状につながることもあります。

ホルモンバランスが崩れる原因としては、生活習慣や過度なストレスがあげられます。

夜間の新陳代謝が活発になる時間帯に夜更かしをしていると毛母細胞に栄養が行かず毛周期が乱れやすくなりますし、ストレスがかかると自律神経のバランスが崩れて毛乳頭への血の流れが滞ることになり栄養不足から毛周期が乱れることがあります。

毛周期が乱れてしまうと、想定していた周期と変わってしまい、脱毛の効果が減少する可能性があります。安定した毛周期を維持することが、脱毛期間を長引かせないことにもつながると考えられますので、脱毛処理中は、規則正しい生活をして過度なストレスを避け、ホルモンバランスを崩さないように心がけることをおすすめします。脱毛と毛周期には深い関係があることを理解した上で脱毛を始めるとよいでしょう。



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